小室 俊輔さん 茨城県企画部 科学技術振興課
小室 俊輔さん
茨城県企画部 科学技術振興課
いばらき量子ビーム研究センター駐在 2009年入庁
筑波大学大学院生命環境科学研究科修了 / 茨城生まれ茨城育ち。大学院時代、茨城県の霞ケ浦環境科学センターを見学した際、研究を続けながらも地域に貢献できる職場として茨城県庁を知り入庁。県西流域下水道事務所、環境対策課を経て現職。
大学院に進学した当時は、将来は研究職として基礎研究に携わり、より多くの人に貢献できる仕事をしたいと考えていました。一方で、研究は先が見えない一面もあり、もっと早く人々の役に立てる仕事がしたいと探しはじめた時に、これまでの研究も活かせる県庁の化学職と出会いました。自分が生まれ育った地域にも貢献できて、研究者としても活動できる。そんな働き方に魅かれて入庁を決めました。その背景には、家族や親せき、友人が住む茨城の生活をもっと豊かなものにしたいという気持ちがありましたね。
J-PARC※内にある茨城県が設置した装置「茨城県中性子ビームライン」を利用していただくにあたっての事前相談から解析サポートまでをトータルでサポート・管理しています。中性子ビームラインとは、原子や分子のようなナノレベルでモノを観ることができる装置のことで、リチウムイオン電池、新薬、新素材の開発など、私たちの未来を変える研究には欠かすことができないもの。そんな最先端の装置に少しでも可能性を感じていただけるように、企業訪問をしたり、学会・展示会にいらっしゃる研究者へのPRを行っています。
※J-PARC:茨城県東海村にある大強度陽子加速器施設
中性子という、研究の最先端分野に行政として携われることが一番のやりがいです。一方で、最先端すぎるが故に、この施設が秘めている可能性を企業の方々に理解していただくのは至難の業。どんな風に活用できるのか、中性子のことだけでなく企業の業務も勉強して、可能性の広がりを伝えられるように工夫をしています。実際に何らかの成果が出た時には企業の方と一緒に喜びあえるうれしさもありますね。それが世界的な科学雑誌である『サイエンス』や『ネイチャー』などに論文として掲載されたりすると、本当に携われてよかったと思います。
入庁した当初は、「このまま地元に残ると小さくまとまってしまうのではないか」と不安を覚えたり、世界を飛び回っている学生時代の友人のSNSの投稿を見る度に「負けているのでは」という悔しさにさいなまれることもありました。でもそれを払拭できたのは東日本大震災の時。「海外で働いている友人たちの家族の生活を守るのは自分の仕事だ」。そう思えたことで地元に残ることに何の迷いもなくなりました。茨城県は世界的に見ても科学技術が集積した珍しい場所。ここからなら間違いなく世界に打って出ることができる。そんな可能性に満ちた場所だと思います。
近くの茨城空港から沖縄や北海道に直行便で行けるので、国内の自然で遊べるところによく旅行に行きます。旅行先で「この遊び、茨城でも出来ないかな」とつい考えてしまいます。
茨城県を動かす人たち
目の前の人の幸せを叶えるため、
いつだって真っ直ぐに。
不安があるからこそ、
積極的に自分から触れにいく。
すると、可能性が見えてくる。
やりたいことを実現できる場所として、
ふさわしい会社に出会うことができた。
家族のそばで過ごせること。
それも就職の大切なポイント。
「安定」と「やりがい」は、
公務員でなくても手に入る。
自分がやりたいことを探求し、
自分が納得いく仕事を選ぶ。
茨城の主力産業である
農業を支える誇り。
私が開発したカップ麺、
食べたことあるかも知れませんよ。
茨城県にこんな
カッコイイ会社があることに
とても驚きました。
仕事では海外への道を切り拓き、
休日は茨城の自然を楽しむ。
茨城県で頑張っている企業の
力になりたい。
こんなに海外の方と
接する機会が多いなんて。
目の前の人のために
一生懸命になる喜び。
創業から100年以上、
地域のことを考え続けています。
茨城の製造業は強い。
世界とも十分に渡りあえる。
仕事も子育ても
メリットの方が多い。
ここは“ちょうどいい郊外”。
世界に誇れる
仕事に関わる喜び。
農業はカッコいいもの。
さあ、次は何をやろう。